チューニングのやり方と便利なチューナーアプリの紹介。
エレキギターの基本的なチューニング方法
エレキギターを始める上で最も大切なことの一つが「チューニング」です。チューニングが正確でないと、どんなに頑張って演奏してもきれいな音を出すことはできません。初心者の中には「どうやってチューニングすればいいのか分からない」という方も多いかもしれませんが、正しいやり方を覚えれば誰でも簡単にできるようになります。本記事では、エレキギター初心者が知っておきたいチューニング方法と、便利なチューナーアプリをご紹介します。
1. チューニングの基本とは?
エレキギターのチューニングとは、6本の弦を特定の音程に合わせることを指します。通常、最も一般的なチューニングは「スタンダードチューニング」と呼ばれ、以下のように設定されます。
6弦(太い弦): E
5弦: A
4弦: D
3弦: G
2弦: B
1弦(細い弦): E
この順番で弦の音を合わせることが基本です。音名を覚える際のコツとして、「Eddie Ate Dynamite, Good Bye Eddie(エディがダイナマイトを食べて、さよならエディ)」と覚えると便利です。
2. チューニングのために必要なもの
チューニングを行うには、以下のアイテムが必要です。
a. チューナー :初心者には、クリップ式チューナーやペダル型チューナー、スマートフォンのアプリ型チューナーがおすすめです。いずれも操作が簡単で、正確に音を合わせることができます。 おすすめチューナー: KORG Pitchclip(クリップ式) Boss TU-3(ペダル式) スマホアプリ「GuitarTuna」(後述)
b. ギターケーブル(アンプを使用する場合): アンプを通して音を出す場合、ギターケーブルが必要です。
c. スマートフォンやタブレット :スマホアプリを使ってチューニングをする場合に必要です。
3. 基本的なチューニングのやり方
ステップ1: チューナーを準備する クリップ式チューナーの場合は、ギターのヘッド部分に取り付けます。振動で音を感知するため、周囲の騒音を気にせずチューニングができます。 アプリやペダル型チューナーを使用する場合は、スマホを起動するか、ギターをアンプに接続して準備します。
ステップ2: 弦を鳴らす チューナーを起動したら、6弦(最も太い弦)から順番に弦を鳴らします。チューナーが音を感知し、画面に音名が表示されます。
ステップ3: ペグを回して音を合わせる チューナーに表示された音名を確認し、必要に応じてペグ(ギターの弦を調整するネジ)を回します。 音程が低い場合(フラット)、ペグを時計回りに回して弦を張ります。 音程が高い場合(シャープ)、ペグを反時計回りに回して弦を緩めます。 この作業を6弦から1弦まで繰り返し行います。
ステップ4: 再確認する すべての弦をチューニングした後、もう一度各弦を鳴らして正確にチューニングされているか確認します。特に初心者の場合は、一度合わせた後に微調整を行うとより正確になります。
4. チューニングに役立つアプリの紹介
スマートフォンのチューナーアプリは、初心者にとって非常に便利なツールです。無料で使えるものも多く、手軽に正確なチューニングができます。
おすすめアプリ
1. GuitarTuna :無料で使える初心者向けアプリ。 スタンダードチューニング以外の設定にも対応。 わかりやすいインターフェースで、音を合わせやすい。
2. Fender Tune :Fender公式のチューナーアプリ。 シンプルなデザインで操作が簡単。 ギター初心者におすすめ。
3. Pro Guitar Tuner:プロ仕様の高精度アプリ。 マイクを通して正確に音を感知。 これらのアプリはiOSやAndroidでダウンロード可能です。ギターを始めたばかりの方は、まず無料版を試してみると良いでしょう。
5. チューニングの際に注意すべきポイント
a. チューニング前に弦を軽く引っ張る 新しい弦は伸びやすいため、軽く引っ張ってからチューニングを行うと安定しやすくなります。
b. 音が合わない場合は弦を確認する 弦が古くなったり錆びたりしていると、正確な音程が出にくくなります。この場合、弦を交換してからチューニングを行いましょう。
c. チューニングは落ち着いた環境で行う 周囲が騒がしいと正確なチューニングが難しくなるため、静かな場所で行うのが理想的です。
6. チューニングに慣れるための練習方法
初心者がチューニングに慣れるには、日々の練習の中で意識的に取り組むことが大切です。
a. 毎回練習の前にチューニングを行う
練習のたびにチューニングを行うことで、耳が音程に慣れていきます。チューナーに頼りすぎず、音を耳で聞いて覚えることも大切です。
b. 弦の名前と音を覚える
弦の名前(E, A, D, G, B, E)を自然に覚えられるようになると、チューニング作業がスムーズになります。
c. 半音下げやドロップDチューニングに挑戦する
スタンダードチューニングに慣れてきたら、他のチューニング方法にも挑戦してみましょう。これにより、より幅広い曲に対応できるようになります。
7. チューニングが狂いやすい場合の原因と対策
チューニングがすぐに狂う場合、以下のような原因が考えられます。
原因1: 弦が古い 弦を交換することで改善されることが多いです。
原因2: ペグの緩み ペグをしっかり固定するか、ペグの調整を楽器店に依頼します。
原因3: 気温や湿度の変化 ギターを保管する際に適切な温度と湿度を保つようにしましょう。
まとめ
エレキギターのチューニングは、ギター初心者にとって基本中の基本です。正確なチューニングを行うことで、きれいな音色を楽しむことができ、練習の効果も上がります。クリップ式チューナーやスマホアプリを活用すれば、初心者でも簡単にチューニングが行えます。日々の練習の中でチューニングを繰り返し行い、耳を鍛えながら音程を整える技術を身につけましょう。ギター演奏の第一歩として、ぜひチューニングの技術を磨いてください!
コメント